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執筆者の写真池永敏之

心を映す鏡 成人の日に寄せて


 孫を東京ディズニーランドへ連れて行くことになったので、代表的なディズニーソング「いつか王子様が…」を練習してみました。白雪姫が7人の小人の家で白馬に乗った王子様を待つ、というロマンチックな物語のテーマソング。歌詞は次のとおりです。


いつの日にか

王子様が

来てくれるその日を

私は夢に見る

夢に見るの

王子様が

白い馬に乗って

迎えに来てくれる

その日

Someday My Prince will come

Someday We’ll meet again

And away to His Castle We’ll go

To be happy forever I know

Someday When Spring is here

We’ll find our love anew

And the Birds will sing

And Wedding bells will ring

Someday when My Dreams come true


 ロマンチックな歌詞ですね。


 白雪姫がなぜ森にいるかというと、継母に疎まれ、森に捨てられたからなんですね。

 この継母は嫉妬心が強く、自分より美しいものはこの世から消し去ろうとするんですね。

彼女は毎日、「鏡よ、鏡よ、鏡さん。この世でいちばん美しい人はだあれ」と魔法の鏡に問いかけます。すると鏡は「あなた」と答えるのです。継母は鏡が自分を美しいというので満足していました。一方、成長した「白雪姫」は、雪のように白い肌の美しい女性になり、正直な鏡は、この時から美しいものは「白雪姫」と答えるようになりました。継母はこれが許せなかったわけです。


 魔法の鏡は外見だけでなく、心の清らかさも映し撮っていました。嫉妬で心のゆがんだ継母が白雪姫の純真さに勝てるはずがありません。


 普通の鏡は外見だけで、内面を映し出してはくれません。自分には見えない内面を映し出してくれる魔法の鏡は、他人なんです。人には必ず、他人には見えるけれど自分には見えていない部分があります。これを知るのは、社会で生きていくうえでとても大事なことです。


 また、自分には見えているけれど、他人には見えない部分があります。これをオープンにしないと、他人は心を開いてくれないので、率直なお付き合いが出来ず、自分に見えない部分を教えてもらうこともできません。


 魔法の鏡を持つこと、それを曇らせないようにすることを心がけたいですね。

 もっと知りたい方は「ジョハリの窓」という理論を検索してみてください。




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