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  • 執筆者の写真池永敏之

幼児教育について考える

更新日:2022年8月10日




 私の小二の時の担任は、通信簿に「大声出しての暴れん坊。自主・自立性に乏しく情緒的で、改まって釈明するような場合、涙っぽく言い訳する」と書いています。大人を困らせる問題児だったようです。この当時、私はよく短気な父に体を抱えられ押入れの上段に押し込まれました。襖を締められた押入れは、闇が支配する恐怖の世界です。「カチッ、カチッ」と時を刻む時計の音に合わせて、私は鬼たちのいる無間地獄へと落ちて行き、二度とこの世に戻れないのではないかと恐れおののき泣き叫びました。


 この経験からか私は「閉所恐怖症」で、MRI検査で放射線遮断扉を閉められ一人になった時や、人身事故で電車が止まり長時間車内に閉じ込められた時などは、暗い闇が押し寄せてくるような恐怖を感じ、心臓がドキドキして脂汗が出るのです。電車が遅延し車内が満員の場合、気分が悪くなった時に奥に押し込まれて降りられないと困るので、ダイヤが正常に戻るまでホームに入って来る車両を何時間も見送ったり、ルートを変えたりしています。新幹線「のぞみ」のように、長時間停車せずに走行する列車も途中で気分が悪くなることがあります。飛行機はなおさらで、海外旅行はしたことがありません。


 6月16日付けの朝日新聞の朝刊に、「トイレ閉じ込め・・・娘の心に傷」という見出しの記事が載りました。3歳の娘が、保育士に外から鍵のかかるトイレに閉じ込められたというのです。電気も消されて真っ暗闇の中、1時間30分も一人でいたそうです。女児は嘔吐や震えなどの症状が出るようになり、転園した先のトイレには、卒園間近の6歳まで行けませんでした。園児に対して保育士が少ない中での保育のため、恐怖を与えてコントロールしようとしたのでしょう。女児は病院でPTSD(心的外傷後ストレス障害)と診断されたそうです。


 3歳前後は大人を頼らねば生活できない半面、自我が芽生える年頃です。恐怖を与えて言いなりにさせるのは、成長の芽を摘むことになります。時間をかけてでも自身で善悪の判断ができ、正しい行動を選択できるように導くべきではないでしょうか。「北風と太陽」でしたら、太陽のほうがずっと偉いのです。


 2歳の孫娘は心身ともに健康に育ち、いつもご機嫌な毎日です。こどもの日に動物園に連れて行くと、檻の前で飛び跳ねて喜び、放し飼いの山羊さんに近づいては「キャー!」と叫んで逃げてはまた近づくことを繰り返していました。食事に連れて行っても甲高い声で叫ぶので、他のお客さんからクレームが来ないかヒヤヒヤするのですが、本人はそれで嬉しさを表現しているので叱るわけにもいきません。嫁の実家が札幌なので、夏休みに子連れで帰省するそうですが、機内ではDVDを見せて集中させておくといいます。ずっと昔、大人を困らせたじいじとしては、どうかお利口さんでいてねと祈るのみです。



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