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  • 執筆者の写真池永敏之

4回目のワクチン接種

更新日:2022年8月10日




1. 注射後の散歩

 昨日の午後3時30分に4回目のコロナワクチンを接種した。3回目は2月末だったが、この時は当日の夜から8度5分の熱が出て、翌日は食欲がなく、倦怠感で寝込んでしまった。今回は幸い発熱しなかったが、接種して2時間後くらいから倦怠感が現れた。丁度散歩中で、午後6時を過ぎ、幾分か風に爽やかさを感じる中、歩幅が狭くなり、足元がふらつき、何かに寄りかかりたい、杖でもあったらと思うようになった。途中までスタスタと速歩で来たのに突然、スピードダウンし、さらに歩くのが億劫になってしまった。自宅へは最短距離で2キロ程ある。腰掛けて休むベンチもない田舎道で、何回か立ち止まってみたが、調子は良くならない。小型犬を散歩させるお婆さんに追い越される始末。ワクチンごときで何を弱気になっているのだ。「しっかりしろ!」と自らを奮い立たせてみようとするが、ボーっとする頭は言う事を聞いてくれない。


 この時、試しに歌を口ずさんでみた。折角だから元気の出る曲がいいと、「三百六十五歩のマーチ」を選んだ。「幸せは、歩いてこない、だーから歩いて行くんだね♬」と歌い出すと、なぜだか倦怠感が徐々に消えていく気がした。それと共に歩幅もずっと広くなり、ふらつきも無くなった。結局この調子で2キロを歩いて家に帰り、冷えたスポーツドリンクを美味しく頂いた。メロディーに調子を合わせると、自然に体が動き出す。頭で無理に動かそうと強制しても、体は反応してくれないが、メロディーは体に染みついているので、何も考えずに動けるということなのかもしれない。


2. 高校野球


 今日は午前10時からNHKで東京都東地区の決勝戦が放送されていた。首都圏限定だろうが、決勝戦とはいえ公共放送で地区大会が放送されるのは珍しい。100校以上が参加する激戦区であり、神宮球場というメジャーな試合会場ということがあるのかもしれない。試合は5対1で二松学舎大付属が勝ったが、試合内容はスコアがもっと近いように感じた。日体大荏原のリリーフピッチャーは、緩急をつけたコントロールの良いスライダーが見事だった。内角から外角へ大きく変化するため、打者が的を絞れないのだ。


 青い空と赤茶けた土に緑の芝、タオルを首にかけ、日傘を差して球場を見詰める家族。日差しが照り付ける中を帽子もかぶらず、汗をにじませながら笑顔でパフォーマンスするチアガール、そして球児の力を勇ましい曲で引き出そうとするブラスバンド。55インチの画面から神宮球場の熱気が伝わってくるようだった。


 二松学舎大付属は昨年の夏、今年の春・夏と3回連続の甲子園出場となる。これは実力で勝ち取った勝利だと胸を張ってよいと思う。私は結果よりも過程が大事だと思うのだが、決勝に残った2校は私の想像をはるかに超える努力をしてきたのだろう。色々なものに興味を示す年頃である。多くのことを犠牲にして打ち込んできたに違いない。そうした努力や苦労は、これから先の長い人生の糧となるはずだ。


 試合後に二松学舎大付属の監督へのインタビューがあった。帽子の両脇から白いもみあげが見える。60歳前後だろうか。3季連続甲子園というプレッシャーの中、冷静に試合の展開を読み、必要なタイミングで投手を交代させ、選手が浮足立つことのないようにうまく采配した。監督にとっても、一生の思い出となったことだろう。しかし喜びに浸ってはいられない。同校の甲子園での成績は2回戦進出が最高で、春は1回戦で敗れている。一戦でも多く勝利を重ね、同校の歴史に新たな記録を残して欲しい。


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